
安全のためのメモ: 妊娠中・妊活中・授乳中ですか?Nubiaでは、医療専門家から別の指示がない限り、レチノイドはお休みにしています。
30秒でわかる
- パージングは、レチノイドを始めて最初の数週間に、いつもニキビができる場所に出て、そのあとよくなっていきます
- 新しい場所にできる、または8週目から12週目になってもまだ出続けるなら、ふつうのニキビか、肌に合わない製品が疑われます
- 乾燥や皮むけは、たいてい最初の数週間がいちばん強く、そのあとおさまります
- 短いピリピリ感はよくあること。でも、続く焼けるような痛み、腫れ、水ぶくれ、じんましんは違います
レチノールのパージングとは、レチノイドを始めて最初の数週間に、もともとできるタイプのニキビが、いつもできる場所で一時的に増えることです。ふつうのニキビ(肌荒れ)は、新しい場所や新しいタイプのものができたり、始めてからずいぶんたっても出続けたりするものです。刺激はまた別もので、ニキビがあってもなくても、肌が乾燥する、皮がむける、赤くなる、しみるといった状態です。これらは重なることもあるので、3週目あたりで混乱する人がとても多いんです。
ニキビに効くはずのものが、なぜ最初はニキビを悪化させるように見えるのでしょう?よくある説明は、レチノイドが毛穴の中の細胞のはがれ方を変えるので、すでにでき始めていたつまりが早めに表に出てくる、というものです。正確な理由はどうあれ、薬の説明書もこれを想定しています。MedlinePlusのトレチノインの説明では、最初の7日から10日は、赤みや皮むけ、ニキビの増加をともなって、ニキビが悪化することが多いとしています。クリーブランド・クリニックも、レチノールで同じように初期のニキビが出ることにふれ、それを「レチノールのパージング」と呼んでいます。
レチノールのパージングとニキビの見分け方
パージング?それともニキビ?
パージングの可能性が高い
- あご、フェイスライン、おでこなど、いつもニキビができる場所に出ている
- 新しいレチノイドを始めて最初の数週間のうちに始まった
- もともとできるタイプのニキビ。黒ニキビ、白ニキビ、小さなブツブツ
- 広がるのではなく、その後の数週間でよくなってきている
ふつうのニキビか、肌の反応の可能性が高い
- ふだんはニキビができない場所に出ている
- 新しいタイプ。かゆい小さなブツブツがたくさん、発疹、深くて痛いしこり
- 8週目から12週目になってもまだ悪化している。アダパレンの説明書では、この時期に効果が出そろうとされています
- 同じ時期にほかの新しいアイテムも使い始めたので、原因の候補がひとつではない
レチノールのパージング(A反応)はいつまで続く?
パージングの公式な期間はなく、ネット上の数字もバラバラです。そこで、薬の説明書に書かれていることを紹介しますね。トレチノインについてMedlinePlusは、最初の7日から10日はニキビが悪化して見えると想定していて、きちんと使い続ければ2週間から3週間以内に、ときには6週間以上かかって、ニキビがよくなっていくとしています。アダパレンでは、効果が出そろうまでに8週間から12週間、またはそれ以上かかることがあります。
これらの数字から私たちが考える目安は、パージングならおよそ6週間です。8週目から12週目になっても、特に新しい場所にニキビができ続けるなら、それはもうパージングではありません。皮膚科医に相談すれば、何が起きているのかを一緒に探ってもらえます。
レチノールでヒリヒリ、ピリピリ、皮むけするのは普通?
少しの間なら、ある程度は普通です。この初期の反応には「レチノイド皮膚炎」という名前があり、日本では「A反応」と呼ばれることもあります。DermNetは、赤み、皮むけ、乾燥と説明しています。MedlinePlusのアダパレンの説明では、さらに焼けるような感じやしみる感じが加わり、これらは最初の2週間から4週間に最も起こりやすいとされています。2017年に学術誌『Dermatology and Therapy』に掲載されたレビューによると、この刺激はたいてい最初の1週間から2週間がピークで、肌の外側の細胞が並び直し、はがれ方が元に戻ると消えていきます。このレビューは、刺激は表面的なもので、軽度から中等度だと説明しています。
最初の数週間なら普通のこと
数分で消えるピリピリ感、軽いつっぱり、小鼻のまわりやあごの皮むけ、少しの赤み、いつもの場所にいくつか増えるニキビ。
ペースを落としたいサイン
塗ったあともしみる感じが続く、赤くむけたように見える部分がある、3週目か4週目を過ぎても皮むけがひどくなっていく、保湿クリームを塗ると痛い。そんなときは、週に1晩か2晩減らして、下の方法を試してみてください。
レチノールで一時的に肌が荒れて見える時期は本当にある?
英語圏のネットでは、使い始めの気まずい時期を「retinol uglies」と呼んでいます。皮むけ、まだらでくすんだ見た目、いくつか増えるニキビ。初期の乾燥やパージングは想定内という意味では、これは本当にあることです。でも、歯を食いしばって耐えなければいけない試練ではありません。少しずつよくなるどころか毎週悪くなっていくなら、そのペースは肌には負担が大きすぎます。もっと頑張るのではなく、ペースを落とすのが正解です。
レチノールの乾燥や皮むけをやわらげるには
助けになること
- レチノールの夜は毎回保湿クリーム
2017年のレビューで紹介されている研究によると、レチノイドを問題なく使えるかどうかには、濃度や基剤よりも保湿剤のほうが大きく関わっている可能性があります。レチノールの前とあとに重ねてみましょう。
- 製品はそのまま、夜の回数を減らす
その製品をあきらめる前に、2週間ほど週2晩に戻してみましょう。
- 皮むけはそのままに
こすらないでください。MedlinePlusのトレチノインの説明では、スクラブ入りや薬用のものではなく、低刺激の石けんで洗うようにとされています。
- 小鼻のわきや口角を守る
鼻や口のまわりのしわの部分は乾燥が最初に出やすいので、レチノールを塗らないようにしましょう。
- 天気にも気をつけて
MedlinePlusの説明書はどちらも、風や寒さは薬を塗っている肌に特に刺激になりやすいと注意しているので、急に冷え込んだ日は、お休みの夜をもうひと晩増やしてもいいかもしれません。
- 変えるのは一度にひとつだけ
そうすれば、肌の調子が戻ったときに、何が効いたのかがわかります。
Nubiaでは、肌の調子がおかしいと感じたときにかんたんチェックインをすれば、快適に戻るまでルーティンを基本のケアだけにしておきます。
肌の色が濃い人のレチノール:黒っぽい跡に注意
中くらいから濃い肌の色では、ニキビのあとに黒っぽい跡(炎症後色素沈着)が残りやすく、ニキビそのものより長く残ることもよくあります。2022年に学術誌『American Journal of Clinical Dermatology』に掲載された臨床レビューは、この跡がニキビそのものよりつらく感じられることも多いと指摘しています。同じレビューからのいいニュースは、外用のレチノイドが色の濃い肌でこの色素沈着を減らすことが示されていて、刺激には保湿剤が役立つということです。注意したいのはタイミングで、ニキビはたいてい跡が薄くなるより何週間も前に消えます。だからこそ肌の色が濃い人ほど、刺激を抑えながらゆっくり始めることがいっそう大切です。
安全のためのメモ: 肌が焼けるように痛む、腫れる、水ぶくれができる、または最初の数週間を過ぎても悪化し続けるときは、レチノイドをやめて皮膚科医に診てもらってください。
すぐわかるQ&A
顔の皮がむけていても、レチノールを使い続けていいですか?
最初の数週間の軽い皮むけなら、保湿を増やして続けて大丈夫です。赤くむけている、ひび割れている、悪化している皮むけなら、数晩お休みしてから、週の回数を減らして再開しましょう。
レチノールで、いつもと違う場所にニキビができることはありますか?
新しい場所にできるニキビは、パージングの可能性は低めです。新しい保湿クリーム、日焼け止め、メイクなど、ほかに変えたものがないか確かめてみましょう。くり返すようなら、皮膚科医が原因を探す手助けをしてくれます。
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出典
- Why Topical Retinoids Are Mainstay of Therapy for AcneDermatology and Therapy (Leyden J, Stein-Gold L, Weiss J), 2017、閲覧日:2026年11月5日
- Tretinoin TopicalMedlinePlus (U.S. National Library of Medicine)、閲覧日:2026年11月5日
- AdapaleneMedlinePlus (U.S. National Library of Medicine)、閲覧日:2026年11月5日
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