解説 · 旅先の肌 · 全3回中1回目

機内のスキンケア:飛行機で肌が乾燥する理由と、助けになること

機内の空気は家の空気よりずっと乾いていて、肌は数時間でそれに気づきます。研究で測られたこと、長いフライトのためのルーティン、そしてスルーしていいトレンドを紹介します。

窓から差し込む楕円形の光が明るい台に落ち、小さなすりガラスの容器とシンプルなリップバームの缶を照らしています。
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30秒でわかる

  • 機内の湿度はふつう10%から20%で、ある研究では2時間以内に10%を下回りました
  • その研究では、長距離便で頬の水分量が最大37%減りました
  • 保湿してから搭乗し、つっぱるところにはクリームかワセリンを足しましょう
  • 昼間に窓側の席ですか?UVAは窓を通り抜けるので、日焼け止めを塗ってシェードを下ろしましょう
  • 機内で新しいものは使わず、到着した日の夜も基本のケアだけに

機内のスキンケアは、短いのがいちばんです。保湿してからフライトを始めて、つっぱるところに足して、唇にはリップバームを切らさず、昼間に窓際なら日焼け止めを。あとはお好みでOKです。手ごわいのは空気です。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、機内の湿度はふつう10%から20%。目や鼻の中が乾くほど低い湿度で、顔もすぐそばで同じ空気にさらされています。

飛行機に乗ると肌が乾燥するのはなぜ?

機内は、標高約1,830mから2,440m(6,000フィートから8,000フィート)に相当する気圧に保たれていて、そこを満たす空気はとても乾いています。それが肌にどう影響するかを、ある小さな研究が数字にしました。研究者たちは、長距離便に乗る29歳から39歳の女性8人を、フライト前の12時間とフライト中はスキンケアなしで測定しました。機内の湿度は離陸から2時間以内に10%を下回り、そのままでした。肌の水分量は顔でも前腕でもすぐに下がり、いちばん下がったのは頬で、最大37%でした。

8人というのはとても小さな研究ですが、長いフライトで多くの人が感じる頬のつっぱりを数字で表してくれています。下のルーティンが保湿にこれだけ頼っているのは、そのためです。

長距離フライトのスキンケアルーティン

長距離便のルーティン

  1. 出発前:いつものルーティンを少しリッチに

    洗顔して、乳液ではなくクリーム、昼間に飛ぶなら日焼け止め、そしてリップバーム。どれも薄く、新しいものはなしで。

  2. 数時間ごとに:つっぱるところに足す

    まず手を清潔にしてから、つっぱると感じるところに保湿クリームを少し、またはワセリンを薄く、軽くたたくようにのせます。米国皮膚科学会(AAD)の旅行のアドバイスでも、肌が乾燥するならワセリンがすすめられています。

  3. 唇:リップバームを塗って、切らさない

    ワセリンベースのリップバームを、思い出すたびに塗り直します。

  4. 目:長いフライトはコンタクトよりメガネ

    CDCも、機内の空気は目も乾かすと指摘しています。途中でレンズがゴロゴロしてきたら、メガネにかえるのがかんたんです。

  5. 夜行便:寝る前は2ステップ

    コットンにミセラーウォーター(クレンジングウォーター)を含ませてメイクと日焼け止めを落とし、保湿したら、あとは寝るだけ。

  6. 到着後:短く、使い慣れたもので

    シャワーを浴びて、湿った肌に保湿クリーム、あとはいつものアイテムで。新しいものは、旅の後半までとっておきましょう。

Nubiaと一緒に旅に出ますか?「旅行」モードなら、出かけている間はルーティンが軽くなり、お好みで水分補給と日焼け止めのリマインダーもオンにできます。

飛行機の中でも日焼け止めは必要ですか?

昼間の便で窓側の席なら、はい、必要です。米国の皮膚がん財団Skin Cancer Foundationによると、UVAは飛行機の窓を通り抜けることがあり、AADの旅行のアドバイスでも、ガラス越しに紫外線が届く場所として飛行機や車が挙げられています。搭乗前に、UVAとUVBの両方を防ぐSPF30以上の日焼け止めを塗り、太陽が自分の側にあるときはシェードを下ろしましょう。夜の便ですか?太陽がなければ、日焼け止めもいりません。

いちばん確かなデータは、客室ではなくコックピットのものです。2015年に医学誌JAMA Dermatologyに発表された研究では、小型のターボプロップ機で紫外線を測り、アクリル製のフロントガラスはUVBを防ぐものの、UVAは通すことがわかりました。高度30,000フィート(約9,100m)で56.6分飛ぶと、パイロットが浴びるUVAは、日焼けマシン20分ぶんと同じでした。パイロットは空に向いた大きなフロントガラスの後ろに座っているので、これを32A席のあなたのリスクだと受け取らないでください。それでも、上空のUVAは本当にあること、そしてガラスがそのすべてを防ぐわけではないことはわかります。

機内でシートマスク、意味はありますか?

機内スキンケアの動画では、巡航高度でのシートマスクが大人気です。害はありませんが、水分の行き先を考えてみてください。シートマスクはほとんどが水分で、湿度10%未満の空気の中では、その水分はすぐに逃げていきます。マスクをするなら、すぐにクリームを重ねましょう。そうしないと、うるおいも一緒に逃げてしまいます。クリームと、乾燥する部分へのワセリンなら、もっと少ない荷物で同じ役目を果たせますし、隣の席の人にマスク姿を見せずにすみます。

機内でスキンケアをするのは、よくないことですか?まったくそんなことはありません。シンプルにしておけば大丈夫です。清潔な手、使い慣れたアイテム、そして強いものは家に置いていくこと。レチノイド、角質ケアの酸、ピーリングパッドは、地上に戻ってからにしましょう。長いフライトだけでも肌には十分な負担なので、そこにヒリヒリまで足す必要はありません。

安全のためのメモ: 到着してから数日たっても肌のひび割れ、かゆみ、しみる感じが続く場合や、新しい発疹が出た場合は、皮膚科を受診して、旅行のことも伝えてください。

機内の肌のよくある質問

機内で水を飲むと、肌の乾燥に効きますか?

体は楽になりますし、AADも唇の乾燥対策のひとつに水を飲むことを入れていますが、保湿クリームの代わりにはなりません。つっぱりの正体は、肌の表面からとても乾いた機内の空気へ逃げていく水分で、それをゆっくりにしてくれるのは、上に塗るクリームです。

飛行機に乗ると肌荒れやニキビが出るのはなぜですか?

フライトだけのせいにするのは難しいです。旅行中は、睡眠、ストレス、汗、ときにはアイテムまで、ぜんぶ変わるからです。このシリーズの3話目で、旅先の肌荒れと水の違いをくわしく見ていきます。

旅先の肌

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出典

  1. Air TravelCDC Yellow Book、閲覧日:2026年11月5日
  2. Skin surface hydration decreases rapidly during long distance flightsSkin Research and Technology (Guéhenneux S et al.)、閲覧日:2026年11月5日
  3. The Risk of Melanoma in Pilots and Cabin Crew: UV Measurements in Flying AirplanesJAMA Dermatology (Sanlorenzo M et al.)、閲覧日:2026年11月5日
  4. Expert Answers to Your Sunscreen QuestionsThe Skin Cancer Foundation、閲覧日:2026年11月5日
  5. 7 travel skin care tips from dermatologistsAmerican Academy of Dermatology、閲覧日:2026年11月5日
  6. 7 dermatologists’ tips for healing dry, chapped lipsAmerican Academy of Dermatology、閲覧日:2026年11月5日

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