
30秒でわかる
- どのニキビも、始まりは毛穴の中の皮脂と古い角質のつまりで、最初は小さすぎて目に見えません
- 誰の肌にもいる細菌がそのつまりの中で増え、炎症が起きると赤く痛くなります
- ホルモンで皮脂が増えるので、思春期だけでなく、生理や妊娠、更年期にもニキビが出ることがあります
- 摩擦、油分の多い製品、一部の薬、喫煙も影響することがありますが、汚れが原因ではありません
- 小さくてかゆい、どれも同じ見た目のブツブツは、マラセチア毛包炎(いわゆるカビニキビ)かもしれず、必要なケアが違います
ニキビは、毛包(いわゆる毛穴)が余分な皮脂と古い角質でふさがるとできます。中で細菌が増え、体が炎症で反応して、ときには膿もたまります。これがイギリスのNHS(国民保健サービス)のまとめです。だから「どうして私に、どうして今?」と思ったら、答えはたいてい、皮脂が多めの肌に、きっかけがひとつかふたつ重なっていることです。まずはニキビができるまでのステップを、そのあと自分で変えられるきっかけを見ていきましょう。
ニキビの原因は?肌の下で起きる4つのステップ
ニキビができるまで
- 皮脂が増える
米国皮膚科学会(AAD)によると、思春期になると、アンドロゲンというホルモンが皮脂腺を大きくして、皮脂をどんどん出すようにします。脂っぽい肌は、清潔さの問題ではありません。ニキビのスタート地点というだけです。
- つまりができる
毛包の内側をおおう皮膚の細胞は、本来ははがれて外に出ていくものです。それが皮脂にくっついてしまうと、つまりになります。最初はマイクロコメドと呼ばれるごく初期の状態で、ニュージーランドの皮膚科情報サイトDermNet NZによると、肉眼では見えないほど小さいそうです。だからニキビは一晩で急にできたように見えても、実はしばらく前から準備が進んでいたんです。
- 細菌が加わる
ふだんから肌にいる細菌が、皮脂でふさがったつまりの中で増えます。何かがうつったわけでも、不潔だからでもありませんよ。
- 炎症が起きる
免疫が反応して、ブツブツが腫れて痛くなります。NHSが指摘しているように、白い肌ではピンクや赤、褐色や黒い肌では茶色や紫に見えます。深いところにあるほど、しこりは大きく、痛くなります。
黒ニキビ・白ニキビ・赤ニキビ・しこりニキビ、どのタイプ?
ニキビは大きく分けてふたつ
つまっているだけ(炎症なし)
- 白ニキビ:つまりの上で毛穴が閉じて、肌と同じ色の小さなふくらみになったもの
- 黒ニキビ:つまりが空気に触れたまま開いていて、黒や茶色の点に見えるもの。平らなことも、少し盛り上がっていることもあります
- 痛みより、ザラザラ、ボコボコした手ざわりが特徴
- これがたくさん集まっているのが、コメド(白ニキビ・黒ニキビ)が中心のニキビです
炎症あり
- 丘疹(赤ニキビ):盛り上がって押すと痛むブツブツで、白い肌ではピンクや赤、褐色や黒い肌では茶色や紫に見えます
- 膿疱(黄ニキビ):膿がたまって盛り上がったもの。「白ニキビ」と言うとき、多くの人が思い浮かべているのは実はこれです
- 結節(しこりニキビ):皮膚の下にできる、大きくて痛いしこり
- 嚢腫(のうしゅ):深いところで腫れて痛むもので、結節と同じように、いくつかがつながることもあります
ちなみに黒ニキビの黒は、汚れではありません。DermNet NZによると、黒っぽい色の正体は、つまりの表面にあるメラニン、つまり肌がもともと持っている色素です。なので、ゴシゴシこすっても取れません。DermNetはさらに、こうした炎症のないつまりタイプのニキビは、たばこを吸わない人より吸う人に多いとも書いています。
急にニキビができるようになったのはなぜ?
NHSのリストでいちばん上にあるのは、ホルモンの変化です。思春期、生理、妊娠、更年期のころに起きるものですね。長くPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)として知られてきた、PMOS(polyendocrine metabolic ovarian syndrome)という病気も挙げられています。生理不順といっしょにニキビが出てきたら、医師に伝えてください。ホルモン以外では、次のようなものをチェックしてみましょう。ニキビのできる場所から、ストラップやヘルメットなど外からのきっかけがわかることはありますが、場所だけで体の中で何が起きているかまではわかりません。
よくあるきっかけと、試したいこと
- ストレス
AADによると、ストレスだけでニキビができることはありませんが、今あるニキビを悪化させることはあります。
- 摩擦とこもった汗
ヘルメットやあご紐、リュックの肩ひも、ぴったりしたトレーニングウェアは、熱と汗を閉じこめてこすれるので、AADによると「機械性ざ瘡(アクネ・メカニカ)」の原因になることがあります。道具と肌のあいだに清潔なパッドをはさんだり、ゆったりした吸汗速乾の服を選んだりすると役立ちます。
- 油分の多い製品
AADによると、油分の多いメイクやスキンケア、ポマードのようなヘアスタイリング剤は、ニキビを悪化させることがあります。DermNet NZも、ミリスチン酸イソプロピルなど、毛穴をつまらせることがある化粧品成分を挙げています。
- 薬
NHSによると、ニキビのきっかけになる薬もあります。新しい薬を始めてすぐにニキビが出てきたら、処方した医師に伝えてください。処方された薬は、自分の判断で使うのをやめないでくださいね。
- 家族の体質
AADによると、親など血のつながった近い家族に深くて痛いニキビがあった場合、あなたも同じタイプのニキビができるリスクが高くなります。
ニキビと食べ物は関係ある?乳製品と糖質についてわかっていること
いちばん検索されているのに、いちばん結論が出ていないきっかけが食べ物です。AAD自身のまとめは「関係があるかもしれないけれど、たぶんあなたが思っている理由ではない」。白いパンやフライドポテトのように血糖値を急に上げる食べ物は、ニキビを悪化させる可能性があります。AADが紹介しているいちばん大きな研究では、アメリカで2,258人が減量のために低GI(グリセミック指数)の食事をしたところ、87%がニキビもよくなったと答えました。オーストラリアの若い男性43人を12週間、韓国の32人を10週間追った、ふたつの小さな試験でも、低GIの食事のほうが、いつもの食事よりニキビが有意に少なかったそうです。一方で、まったく関係が見つからなかった研究もあります。
もうひとつの容疑者が牛乳です。アメリカの研究で、47,355人の女性に高校時代の食事を思い出してもらったところ、無脂肪乳を毎日2杯以上飲んでいた人は、ニキビがある可能性が44%高くなっていました。AADによると、普通の牛乳、低脂肪乳、無脂肪乳のどれも関連が報告されている一方、ヨーグルトやチーズでニキビが増えるという研究は見つかっていません。どれも関連であって証拠ではなく、何年も前の記憶に頼った研究もあるので、AADはさらなる研究が必要だとしています。Nubiaの考えでは、なんとなくの予想で、ある食品群をまるごと抜くのはおすすめしません。代わりに、怪しいと思う食べ物を数週間記録してみてください。そして、どちらにしてもスキンケアは続けましょう。食事を変えるだけで、肌がきれいなまま保てるわけではないからです。
マラセチア毛包炎(カビニキビ)かも?ニキビとの見分け方
その「ニキビ」がかゆくて、背中の上のほうや胸に多く、どのブツブツも同じように見えるなら、マラセチア毛包炎かもしれません。よく「カビニキビ」と呼ばれるものです。原因は酵母の一種で、DermNet NZによると、小さくて形のそろったかゆいブツブツで、黒ニキビや白ニキビは混じっていません。おでこや生え際、あご、首、二の腕にできることもあります。暑さや湿気、たくさんの汗、こってりしたクリームや日焼け止め、抗生物質は、どれもできやすくする要因です。ニキビと間違えやすいので、思い当たるなら医師に相談してください。確かめたうえで、抗真菌薬を処方してもらえます。
すぐわかるQ&A
肌が汚れているとニキビができますか?
いいえ。つまりは、自分の皮脂と皮膚の細胞から、毛包の中でできるものです。低刺激の洗顔料でふだんどおり洗えば十分で、ゴシゴシこすっても毛穴の奥のつまりには届きません。
いつも同じ場所にニキビができるのはなぜですか?
その場所に毎日触れているものをチェックしてみてください。スマホ、ストラップ、頬杖をつく手、ヘルメット、生え際につくヘアスタイリング剤などです。まったく同じ場所に痛いしこりが何度もできるなら、一度医師に診てもらうのがおすすめです。
安全のためのメモ: 深くて痛いしこり、跡や色素沈着が残るニキビ、熱をもって腫れて赤くなった肌があるときは、かかりつけ医か皮膚科を受診してください。
ニキビのきほん
全5回中1回目このブラウザで5回中0回を読みました
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出典
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