解説 · スキンケアの基本 · 全8回中5回目

日焼け止めは毎日必要ですか?室内、くもりの日、冬の場合

外に出る日のほとんどは、必要です。くもりの日も寒い日もです。日の当たる窓から離れて家にいるなら、正直、いりません。その境目と、毎日塗ることについて研究でわかっていることを紹介します。

曇りでも明るい日の光が窓から差し込み、石の台と白いクリームの小皿を照らしています。
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30秒でわかる

  • 出かける日にUV指数が3に届く?空模様に関係なく塗りましょう
  • 薄い雲なら紫外線は最大80%が通り抜け、車の横の窓からはUVAがかなり入ってきます
  • 4.5年間の試験では、毎日塗った人に、肌の老化が進んだようすは認められませんでした
  • 肌の色が濃い人にも必要です。シミのためにも、見つかるのが遅れがちな皮膚がんのためにも
  • 一日じゅうUVが3未満、または家で過ごす日?それは本当にお休みしていい日です

日焼け止めは、出かける日にUV指数が3に届くなら、どんよりした日でも寒い日でも必要です。日の当たる窓から離れて室内で過ごす日や、UVのピークが3未満のままの日は、必要ありません。後半の答えに驚く人もいますが、これは世界保健機関(WHO)がUV指数のガイドで引いている線です。Nubiaの「今日」タブもこのルールに沿っていて、毎朝、今いる場所のUVをチェックし、ピークが3未満のままの日だけ、日焼け止めをお好みでOKにしています。レチノイドや酸を使っている人や、何時間も外にいる人は、UVが低い日でも塗っておくほうが安心です。

ふつうの日にまで塗る意味はあるのでしょうか?あります。毎日塗ることを裏づける研究が、めずらしいほどしっかりしているからです。オーストラリアのクイーンズランド州で行われたナンボー試験では、55歳未満の大人903人を、毎朝日焼け止めを塗るグループと、塗りたいときだけ塗るグループに、ランダムに分けました。4.5年後、毎日塗ったグループでは肌の老化が進んだようすは認められず、塗りたいときだけのグループと比べて、老化は全体で24%少なかったのです。

くもりの日も日焼け止めは必要ですか?

たいていは必要です。WHOのガイドによると、薄い雲なら太陽の紫外線の最大80%が通り抜け、もやがかかっているとUVが強くなることさえあります。紫外線は目にも見えず、肌でも感じられないので、涼しくてどんよりした朝だからといって、UVのことはほとんどわかりません。数字をチェックしましょう。厚い雲はUVを減らしてくれて、3未満になることもあり、そんな日は本当に日焼け止めはお好みでOKです。

室内でも日焼け止めは必要ですか?

窓から離れているなら、必要ありません。ただ、ガラス越しに直射日光が当たる場所に座るなら、話は別です。ガラスはすべての紫外線を防ぐわけではないからです。あとで紹介する車の研究では、横の窓は平均で約29%のUVAを通していて、UVAは白内障や皮膚がんとの関係が指摘されています。部屋の真ん中にあるデスクやソファなら、塗らなくてOK。日の当たる窓際に何時間も座るなら、特にシミや肝斑のケア中なら、塗りましょう。

車の中でも日焼け止めは必要ですか?

よく運転するなら、必要です。2016年に眼科の医学誌JAMA Ophthalmologyに載った研究で、眼科医がロサンゼルスの車29台を測ったところ、フロントガラスはUVAを平均約96%防いでいましたが、横の窓は71%だけで、半分以上を通してしまう車もありました。著者は、アメリカのドライバーに左目の白内障や顔の左側の皮膚がんが多いのは、これで説明できるかもしれないとしています。運転席の窓側にあたるのが、左側だからです。

長時間運転するときは、顔、首、手の甲に日焼け止めを塗りましょう。イギリスや日本、オーストラリアのような左側通行の国では、窓側にくるのは体の右側です。

冬も日焼け止めは必要ですか?

日によります。ここは習慣より、チェックがものを言うところです。WHOのガイドによると、冬はたいていUVが低く、赤道から遠いほど低くなるので、冬はピークが3未満の日も多く、そういう日は本当にお休みしていい日です。でも雪があると、話は逆。ガイドでは、雪の反射で浴びる量が2倍になることもあり、特に標高が高い場所ではそうだとしています。なので、スキー旅行や、晴れた雪の日のハイキングは日焼け止めの日。サングラスとSPF入りのリップクリームも忘れずに。

肌の色が濃い人も、日焼け止めは毎日必要ですか?

必要です。理由はふたつあります。ひとつめはシミ。米国皮膚科学会(AAD)によると、太陽の可視光線は、色の濃い肌に色素沈着を起こすことがあり、紫外線対策はシミを薄くする助けになります。ふたつめは皮膚がんです。WHOのガイドでは、色の濃い肌では皮膚がんは少ないものの、起こらないわけではないとしています。そしてAADによると、診断されたときにはすでに進行していることが多く、その理由のひとつは、手のひら、足の裏、爪など、日がほとんど当たらない場所にできることがあるからです。

AADが色の濃い肌におすすめしているのは、色つきで、広域スペクトル、耐水性があり、SPF30以上で、酸化鉄を含む日焼け止めです。酸化鉄は、可視光線を防ぐ助けになります。色つきなら白浮きもしにくいので、毎日使いやすいですよ。

日焼け止めを毎日塗るのは、肌に悪いですか?

そう思うのも無理はありません。そう言われたことがある人が、たくさんいるからです。2026年のはじめにAADがアメリカの大人1,132人に行った調査では、半数近くがネットで日焼け止めについての誤った情報を見たことがあり、18歳から29歳では64%にのぼりました。AADは、ネットで見た主張のせいで日焼け止めを減らしたりやめたりしたアメリカの大人は、1,600万人を超えると見積もっています。

研究は、逆の方向を示しています。ナンボー試験で毎日塗っていた人たちは、肌の老化が速くなるどころか、ゆっくりでした。ビタミンDについては、2019年に英国皮膚科学雑誌(British Journal of Dermatology)に載ったレビューで、実際の生活では日焼け止めがビタミンDを下げるという証拠はほとんどないとわかりました。ただし、知っておきたい空白がひとつあります。試験で使われたのはSPF16前後の日焼け止めで、SPFの高い製品は同じようには調べられていません。合わない日焼け止めで肌に刺激を感じるなら、製品を変えて、習慣は続けましょう。

毎日の日焼け止めとして数えていいのは、どれですか?

しっかり塗った日焼け止めです。メイクや保湿クリームに入っているSPFは、その上の「おまけ」と考えましょう。それだけでは、ラベルの数値どおりの効果はまず得られません。日焼け止めと同じだけの量のファンデーションや保湿クリームを塗る必要があり、そこまで塗る人はほとんどいないからです。しっかり塗るとは、顔に指2本分のこと。AADは少なくとも小さじ1杯としていて、その差については下の記事でくわしく紹介しています。

安全のためのメモ: 新しくできたほくろやシミ、または形や色が変わってきた、出血している、治らないものがあれば、肌の色や体の場所に関係なく、早めに医師か皮膚科医に診てもらってください。手のひら、足の裏、爪も含みます。

毎日のことで、あとふたつ

夕方にしか出かけないなら、日焼け止めは必要ですか?

出かけるときのUV次第です。その日のピークは南中時刻のあたりなので、午後遅くになるとUVは低くなります。その時間でもまだ3以上なら、塗りましょう。

車まで歩く5分だけでも、日焼け止めは必要ですか?

紫外線のダメージは積み重なるので、短い外出も、年月とともに積もっていきます。UV指数が3以上の日なら、顔、首、手にさっと塗っておけば、車の横の窓から入る紫外線もカバーできます。

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出典

  1. Global solar UV index: a practical guideWorld Health Organization、閲覧日:2026年11月5日
  2. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trialAnnals of Internal Medicine (Hughes MC et al., 2013)、閲覧日:2026年11月5日
  3. Assessment of Levels of Ultraviolet A Light Protection in Automobile Windshields and Side WindowsJAMA Ophthalmology (Boxer Wachler BS, 2016)、閲覧日:2026年11月5日
  4. Finding skin cancer in darker skin tonesAmerican Academy of Dermatology、閲覧日:2026年11月5日
  5. The effect of sunscreen on vitamin D: a reviewBritish Journal of Dermatology (Neale RE et al., 2019)、閲覧日:2026年11月5日
  6. Misinformation puts over 16 million Americans at an increased risk for skin cancerAmerican Academy of Dermatology、閲覧日:2026年11月5日

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